19:00- DOJIMA WORLD BEAT@堂島リバーフォーラム

サカキマンゴー(オープニングアクト

ソウル・フラワー・モノノケ・サミットオープニングアクト

中川敬(唄、三線伊丹英子(チンドン太鼓、三板、チャンゴ)
奥野真哉アコーディオンうつみようこ(チンドン太鼓)
河村博司(ベース)
大熊亘クラリネット、島太鼓)
仲村奈月(島太鼓、唄、三線)
中里かおり(ピアニカ)
  1. 釜ヶ崎人情(三音英次)
  2. お富さん(春日八郎)
  3. 満月の夕ソウル・フラワー・ユニオン
  4. がんばろう(労働歌)
  5. 竹田の子守唄(民謡)
  6. インターナショナル(革命歌)

STAFF BENDA BILILI

リッキー Ricky(リーダー、ボーカル)
ココ Coco(ボーカル、ギター)
テオ Theo(ボーカル、ギター)
ジュナナ DJunana(ボーカル、ダンス)
カボセ Kabose(ボーカル)
ロジェ Roger(サトンゲ、ボーカル)
カバリエ Cavalier(ベース)
モンタナ Montana(ドラム、ボーカル)

1MOZIKIモズィキ
2MOTO MOINDOモト・モインド 〜黒い肌の男
3POLIOポリオ
4JE T'AIMEジュ・テーム 〜お前を愛してる
5MARGUERITEマルゲリーテ
6KULUNAクルナ 〜クルナ団に入るな
7AVRAMANDOLEアブラマンドーレ 〜誘惑
8SALA MOSALAサラ・モサラ 〜働け
9MWANAムワナ
10MAMA AFRICAママ・アフリカ
11STAFF BENDA BILILIスタッフ・ベンダ・ビリリ
12SOUCIスーシ 〜日々の憂いごと
13TONKARAトンカラ 〜段ボール
※当日のセットリストは、販売されたプログラムのものとは異なっています。多分「SALA KEBA」はやらず、曲順も異なります。

感想


STAFF BENDA BILILIはコンゴ民主共和国のバンド。


ネット上の記事で、コンゴ民主共和国大使館の職員にSTAFF BENDA BILILIについてインタビューした記事を読んだのですが、STAFF BENDA BILILIの曲の歌詞の中には「政府は無能だ」と訴えるものもあり、大使館職員がどのように受け取っていたのか興味深いですね。


私は2009年に発売されたCDを聞きまくってて大のお気に入りだっのですが、ライブを聞いてCDでは気付かなかった新たな発見がありました。


このバンドはKONONO No.1を発掘したベルギー人プロデューサーによって「発掘」されたのですが、売り文句としてジェイムズ・ブラウンのファンクを取入れたアフロ・ファンクバンドという肩書きが強調されて売り出されてたように思います。確かに「JE T'AIME」「MOTO MOINDO」の2曲にはジェイムズ・ブラウンのSEX MACHINEがそれと分かる程原曲の形を留めて織り込まれており目を引きますが、音楽全体ではアメリカのファンク色はそれほど感じませんでした。(バンドのリーダーリッキーは13歳の時に、首都キンシャサで行われたジェイムズ・ブラウンのライブを見ているとの事)


それよりも目についたのは、やはりコンゴの伝説的ミュージシャンFRANCOの影響です。これはCDを聞いている限りでは全く気付かなかったのですが、ライブで歌が一旦終わりインストパートになった際の展開が完全にFRANCOのO.K.JAZZそのものなんです。特に前列最下手に座ってたギタリスト(ココ?)のフレーズはFRANCOそのものでした。


ちなみに、私が最もFRANCOを感じた曲はCD未収録曲「SOUCI」です。


CDのレコーディングにあたって、編曲という意味でFRANCO的展開になる部分をカットし(時間的制約も大きかったでしょう)歌の部分を強調して、意図的にアフロ・ファンクバンドに仕立て上げたという想像は的外れではないように思います。(ベルギー人プロデューサーはFRANCOとも仕事をした事があるみたい)


STAFF BENDA BILILIは突然変異的に生まれた特異なバンドでは無く、典型的なルンバ・コンゴレーズのバンドの一つだという事でしょうか。